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済生館で発煙、患者避難

 10日午後3時15分ごろ、山形市七日町の市立病院済生館の職員から、「地下室から煙が出ている」と119番通報があった。同病院事務局などによると、地下2階にある非常用バッテリーから煙が出たとみられ、通報の直前に付近で発生した停電との関連を調べている。入院患者の1人が体調悪化を訴えたが、けが人はいなかった。
 市消防本部などによるとバッテリーは停電時などの非常灯用で、配線などに焦げている部分や焼けた形跡はなかった。東北電力送配電カンパニー山形支社によると通報の約10分前、病院周辺で停電が発生し、アズ七日町や大沼デパートなどでも一時、電気が消えた。原因は分かっていないという。停電によって非常用バッテリーに切り替わりショートした可能性もあるが、病院事務局の話では、バッテリーは今年1月に定期点検をしており、劣化や異常はなかった。
 病院内にいた40代の男性職員は「一瞬、停電して照明が消えたかと思ったらすぐに電気がついた。その後に焦げ臭くなった。避難するようアナウンスが流れ、患者を外に誘導し自分たちも急いで出た」と話した。入院していた男性(62)は「最初は訓練かと思った。看護師に避難を促され、点滴を途中でやめて10階から1階まで階段で下りた。1階の待合室にたくさんの患者がいた」と話した。
 母親の手術中に騒ぎが起きたという市内在住の男性(57)は「手術室の前で待っていたら、外に逃げるよう言われた。母の安否が分からず大丈夫か心配だ」と語った。男性の母親を含め当時、院内では数件の手術が行われていたが、非常電源に切り替わったため支障はなかった。
 この日、病院内には入院患者404人を含む千人近くがおり、外来などの約100人が外に避難した。市消防本部からはしご車など消防車両16台が出動し、周辺は一時騒然となった。